太陽光発電を設置したいと思っても、相場が分からず、業者側から提示された価格が適正価格なのかどうか分からないということもあります。太陽光発電は初めての購入という方が多いので特にそういった方が多いようです。愛知県だけでも片手で数え切れないほどの施工販売企業が存在します。
ここでは、愛知県での太陽光発電のシステム導入料や設置、施工のための費用について相場を紹介していきます。太陽光発電のシステム導入の際には参考にしてみてください。
平成25年度で終了した国からの補助金は41万円を境として補助金の値段が変わっていました。それを参考にすると、発電量が1kwあたりの施工料金が41万円以下となっていれば、平均といえるでしょう。
愛知県が支給している補助金は二通りの方法で換算されます。一つ目が市町村補助金額の四分の一、二つ目が1kwあたり3,300円としてそれに出力量を掛けたものとなります。両方計算してどちらか安い方が補助金として支給されます。愛知県には54の市町村がありますが、そのうち42の市町村で太陽光発電システム導入のための補助金が支給されています。
補助金が支給されない市町村は半田市、常滑市、大府市、知多市、豊明市、田原市、弥富市、東浦町、南知多町、美浜町、武豊町及び幸田町の14市町村となります。愛知県の支給限度は戸建て住宅で4kw以下、集合住宅で10kw未満になります。
太陽光発電システムの中で大きな位置を占めるのがモジュールコストです。モジュールコストは全体の40%を占めています。コストがかかりそうに思える工事費は全体の20%になっています。それ以外のパワコンといった部品は10%前後になります。
パネルの数や設置する場所、周辺の器具によって変わります。例えば、屋根には昔ながらの瓦葺のものとスレートという方法で作られたものがあります。瓦葺は頑丈である代わりに、重量があるので、初期の施工費用は高くついてしまいます。その一方で、スレート屋根は軽いので、初期の施工費用は瓦葺よりも安くなりますが、将来的にメンテナンスのための費用が高くつきます。
全体的に見ると、パネル全体の規模が大きくなるほど1kwあたりのモジュールコストは小さくなっていきます。発電量が50kw以上の高圧設備では比較的コストは一定ですが、50kw未満の低圧設備の場合はばらつきが大きくなっています。ばらつきの大きいモジュールコストは日本メーカーによって製作されたモジュールである可能性が高いです。
海外メーカーのモジュールは10万円から12万円の付近に集中していますが、日本メーカーでは10万円から20万円まで価格の幅が広いです。見積もりを出す際にモジュールコストの金額にも注目したいですね、ただ、最近では日本メーカーのモジュールでも海外メーカーと同じ程度の金額くらいに収れんされてきてもいます。
屋根に設置するか地上に設置するかで太陽光パネルの設置費用が異なってくるのが、パネルを取り付ける土台である架台と工事費です。パネルの面積が小さくなる屋根の方が設置費用が高くなると思いがちですが、実際の費用はその逆になります。
公益財団法人自然エネルギー財団によると、架台の費用は屋根に設置した方が平均して1kwあたり一万円程度安くなり、工事費についても安くなるそうです。工事費は高圧の設備の場合は1kwあたり0.5万円の差ですが、低圧設備を設置する場合には約3万円も安くなるそうです。
一般的に、施工期間が長いとその分、価格も安くなりそうな気がしますが、公益財団法人自然エネルギー財団による調査ではその反対の結果が出ています。全体を施工期間ごとに四分割すると、短い施工期間を答えた業者の方が、長い期間を答えた業者よりも1kwあたり3万円ほど安い金額を提示しています。これが、習熟度の差なのか、工事の質の差なのかは分かりません。
しかし、現状では愛知県内にも多くの太陽光発電設備を取り付ける業者が存在しているため、業者ごとの競争も激しくなり、施工価格も低下しつつあります。