「今契約すると、○○円の割引価格で設置できます」
「補助金の締め切りが明日までなのですぐに契約を」
すぐに契約を勧めてくる業者は要注意。複数の業者から見積もりを取って比較するなど、きちんと納得して契約しなければ設置後に後悔が残ります。
現在、愛知県には太陽光発電の設置で「住宅用地球温暖化対策設備導入促進費補助金」が受けられる制度があります。
条件を満たせば対象となるもので、期日は特に定められていません(各自治体にもよりますので利用する方は確認しましょう)。期日に間に合わなければ補助金が受けられないと言われたら、すぐにご自身で県や各自治体に確認するとよいでしょう。
また、ずさんな工事が原因で雨漏りをするようになったというトラブルもよく聞かれるケースです。設置後、天井にシミが出始めたという方は早めに調査したほうがよいでしょう。
雨漏りトラブルを未然に防ぐには、販売だけではなく施工経験も豊富な業者へ依頼することです。業者が住宅瑕疵担保責任保険に加入しているかどうかの確認もしておくとさらに安心ですね。
設置後に雨漏りが発生してしまい、なおかつ業者がサポートしてくれなかった場合は、相談ダイヤルの「住宅リフォーム・紛争処理支援センター」に電話して正しい対処法を尋ねてみましょう。家主のケースに沿った回答をしてくれるはずです。
近隣住民とのトラブルで特に多いのが、太陽光パネルによる照り返しです。
業者としては家主が設置を渋ってしまう材料にもなり得ますので、あえて説明を避けるといった背景もトラブルにまで発展する原因。パネルを設置したらどのあたりに反射するのかは業者も把握しているはずです。設置する前にしっかり確認して、反射の可能性がある近隣の方にあらかじめお断りを入れておきましょう。
また、太陽光発電は、南や東西にあたる面に設置するのが一般的です。
反射光のトラブルが多く聞かれるのは北側に設置した場合で、南からあたる太陽が下に反射することで近隣の家に光が射しやすくなると言われています。北側に設置しなければならない状況の方は特に注意して、業者にしっかり調査と確認作業を行ってもらってください。
「毎日訪問されて仕方なく契約してしまった」
「ローンを賄えるくらいの収入があると言っていたのに実際はなかった」
設置後の後悔を抱く人は少なくありません。
そんな方は、クーリング・オフが適用されるかどうか確認してみましょう。クーリング・オフが適用されれば、工事費用や商品代金なども返金される可能性があります。
上記のような場合は、クーリング・オフが適用される見込みがあります。
ただし、契約書を受け取った日から8日以内に書面にて意思表明をした場合のみ(稀に例外のケースもあります)。悪徳な業者になると、設置後でも電話で簡単に解約できますなどと言って、意図的に書面での意思表明をさせない業者もいますので気をつけましょう。
「契約書を受け取って8日以内に、郵便局から相手先の業者へ書面で意思表示する」失敗したと気づいたら8日過ぎていた…。そんなことにならないよう、契約時も契約後も気を抜かず、しっかりと見極め確かめてください。