家庭用太陽光発電の設置をする際に、考えたいポイントの1つが家庭用蓄電池の有無です。蓄電池の設置費用が入るか入らないかで設置工事全体としてかかる費用もだいぶ異なってきます。後から後悔しないように事前にしっかり調べておくといいでしょう。
ここでは、家庭用蓄電池のメリット・デメリットをご紹介していきます。また、設置してくれる業者についても解説いたしますので、蓄電池も一緒に摂りつけるか迷っているという方は参考にしてみてください。
住宅蓄電池は太陽光システムの補助機器として利用されています。名前の通り、電気をためておくための装置です。スマホのバッテリーのようなものを想像して頂くと分かりやすいかもしれません。以前では、非常時の予備電源などとして単体で利用されていましたが、最近では太陽光発電の装置と一緒に設置する家庭も増えてきています。
太陽光発電とセットで建てられる蓄電池は太陽光発電で生じた電気を蓄えるのはもちろんのこと、電気の値段が安い早朝や深夜のうちに電気をためておき、それを電気使用料の高い昼間に使用することもできます。電気の値段が安い夜のうちに充電しておくことで、昼間に作られた電気をより多く販売することが可能です。近年では電気料金が徐々に高まってきているので売電よりも自家発電を行ったほうが得という場合もあるそうです。
現代の生活は電子機器に頼っています。災害時などにはノートパソコンやスマホなどで状況が確認したくなります。そんなときに重要になってくるのが、電源です。スマホの充電に使用するには1時間あたり15wから20wが必要になってきます。寒い地域の必需品であるヒーターは1時間あたり400w程度です。非常時に必要になる器具のw数はあらかじめ確認しておくといいでしょう。
0%から100%までフルで使用していると製品にもよりますが、鉛充電池を使用している蓄電池の場合では200回程度で交換が必要になります。サイクル期間が長いことを特徴にしているリチウム充電池を使用している蓄電池の場合では500回程度になります。
非常用に使うために倉庫などで保管するときには電気を使い切ってから保管するのではなく、充電をしてから保管すると交換までの寿命が近くなってしまいます。また、フル充電を行うのではなく、90%程度で止めておくなどこまめな充電を心掛けることで使用期間を伸ばすことが可能です。
蓄電池は1kwあたり数十万程度の値段がかかる買い物になります。電気代が安くなるというメリットもありますが、それを差し引いてももとは取れないことが多いです。ただ、愛知県では蓄電池への助成金を利用することが可能です。「一般社団法人環境共創イニシアチブ・ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス支援事業の一部として愛知県内の22市町村で実施されています。ただ、補助額やその上限は市町村ごとに変わってきますので、確認が必要です。
太陽光発電と一緒に設置する場合で太陽光発電、蓄電池ともに助成金が貰える市町村にお住いの方は両方を一度に貰うことが可能かどうか購入前に確認しておくといいでしょう。
蓄電池は一般的に大きな箱状の機械なので、ベランダや庭などにそれを置くための場所が必要になります。最近では小型化も進んでいるようなので、業者に相談すれば小さなものもあるかもしれませんが、一般的にはエアコンの室外機が2個分または、1個分が蓄電器の大きさになります。
数年前までは太陽光パネルを購入したメーカーからしか蓄電池を購入できないということもありました。しかし、最近では太陽光パネルとの互換性が高まってきているようで、太陽光パネルを購入していないメーカーからも購入することができるようになりました。
愛知県ではフジサービス会社や株式会社Earth、スマートコントラクト株式会社などが存在します。大手ではパナソニック、三菱、アイエムティ、京セラ、シャープ、NEC、東芝、ソニー、デンソー、GSユアサなども販売、施行を行っています。
まずは、見積もりを出してもらってからどこの業者に頼むか考えてみるといいでしょう。また、太陽光発電システムと一緒に導入する場合は機械に取られる面積を減らすためにパワーコンディショナーとセットで蓄電池を設置する場合もあるので、業者に頼んでみるといいでしょう。