愛知で産業用太陽光発電システムの導入を検討している方へ、参考になる情報をまとめています。
愛知県は太陽光発電をするのに非常に適しています。過去5年間の統計で、全都道府県の中で、年間を通しての平均日照時間が第5位、年間を通しての平均雨量がワースト4位、快晴日の数は平均14位と、全国でも屈指の日照量の多い都道府県であると言えるからです。
太陽光発電によるメリットは、まず売電出来ること。家庭用の太陽光発電とは比較にならない量の電力を、10年間据え置きの値段で売ることが出来ます。次に、企業イメージのアップ。地球に優しいクリーンなエネルギーを使用していることを、HPや広告などでアピールすることで、顧客や求人に対するイメージアップを図ることが出来ます。
もちろん、単純な節電効果があることも忘れてはいけません。ただし、その一方で、初期費用が高い・設置するために広大な面積が必要・メンテナンス費用が高い・天候に左右される・住宅用よりも買取価格が安い、などのデメリットも存在しています。
名古屋で240Wのモジュールを24枚で一年間通して発電した場合、発電量は合計6402.4kW、余剰電力は3841.4kW、売電収入は145973円であることが予測(※)されます。使用する太陽光パネルの種類でも年間の発電量は変化するのですが、各社の太陽光パネルの性能を比較してみると、パナソニックと東芝の太陽パネルが他のメーカー一歩抜きんでていることが分かります。
※あくまでも予測による収入額であり、年間発電量と売電収入は天候状況や立地、買取金額によって変動します。必ず計算通りの利益がでるわけではありません。
また、簡単な工夫をすることで発電量を増やすことができることも覚えておきましょう。太陽光パネルは日照量によって発電量が変わりますが、このパネルの傾斜を工夫するだけでも太陽パネルによる発電量は大きく増加します。一般的には30度ほど傾斜をつけて設置する方が多いようです。その他にも、太陽光パネルに汚れのつきにくくなるコーティング処置を施し、汚れの付着による発電量の低下を防ぐといった裏ワザもあります。
土地付き太陽光発電とは、所有している土地に太陽光パネルを設置する基本の形式とは違い、太陽光パネルの設置される土地ごと買い取る形式太陽光発電のことを指します。不動産投資と似通っていますが、不動産投資と違い、入居者が必要とならない点に加えて、固定価格買い取り制度によって20年の間は電力の買い取り価格の保証がされています。
デメリットは費用や設備の規模があらかじめ決まっていて、自分でプランをカスタマイズできない点と慣れない土地を買うリスクが生じる点。ただ、既に持っている土地に太陽光発電設備を作るにしろ、土地付き太陽光発電設備を買うにしろ、長きに渡って付き合っていくものとなるので、メンテナンスや対策のことをきちんと考えた上で選ぶようにしましょう。また、長い付き合いとなる販売業者も信頼できる相手を選択することも重要です。
>>土地付き太陽光発電ってどんなもの?~違いを知って検討しましょう~
太陽光発電は、毎日のように降り注ぐ太陽光からいくらでも電力を生産できるため、パワフルかつエコな発電方式であると言えます。導入費用も昔と比べて安くなっており、今では設備のレンタルなども行っています。
また、余剰電力は電力会社へ売電することも可能。売電価格は20年間保証されており、太陽光発電に投資をすると「生産性向上設備促進税制」という制度により節税ができることも忘れてはいけません(※生産性向上設備促進税制は2017年3月31日をもって終了しています)。
この制度は、税額控除を4パーセントにするか、あるいは即時特別償却を50パーセントにすることの出来る制度のことです。太陽光発電への投資をする際には、是非とも利用しましょう。安くなったとはいえ、まだまだ高額で手が出ないといった方には「ソーラーローン」の利用がおすすめ。」
太陽光発電の設備を作る際に融資を受けることの出来る制度で、長期間に渡って無理なく返済することができます。こちらの制度は融資の際に担保が必要でなかったり、金利が低額で固定されていたりと、メリットずくめなので融資をお考えの方は是非ともこの制度を利用しましょう。
>>太陽光発電に投資をして地球環境をいたわりつつ利益を得よう。
太陽光発電は、パネルの設置する土地を貸出したり、あるいは屋根を貸し出すことで地代を得ることも可能です。ただし、屋根の貸し出しは業者による耐久度チェックが必要で、一定以上の水準を満たしている必要があります。
ちなみに、農地に太陽光発電のパネルを設置し、発電設備を作ることは禁じられています。農地は基本的に耕作以外の目的で使用することが出来ないと、法律で定められているからです。ただし、「転用」と呼ばれる制度を用いれば、農地だった土地を雑種他に変更することで、太陽光パネルの設置が可能となります。
もっとも、農地の転用ができないような地域であった場合は「ソーラーシェアリング」することが求められます。ソーラーシェアリングは農地の大部分を農地として使用し、一部に太陽光パネルを設置し、農地と太陽光発電設備を共存させることのできる制度です。
一見良いとこどりに見えるソーラーシェアリングですが、二つ欠点があります。一つは、申請に必要な書類が20枚以上あり、相当な手間がかかること。もう一つは、トウモロコシやサトウキビなどといった、C4型植物と呼ばれる農作物とは相性が悪い点です。
太陽光発電システムを導入の際には、一緒に蓄電池を揃えるのも◎。コストも余分にかかりますが、電気の節約や災害時の備えとしても活躍するので、導入する価値は十分にあると言えるでしょう。
家庭用の蓄電池には、鉛蓄電池・リチウムイオン電池・ニッケル水素・NASの4つの種類があり、それぞれで寿命や使用感やコストが変化します。鉛蓄電池は4つの中でも特に寿命の長く、平均して17年間持つと言われています。ただし、設置の際に広いスペースが必要な点がデメリット。リチウムイオン電池は10年と寿命は短め。ただ、小型化が可能なので場所を選びません。
ニッケル水素は寿命が短く、5年から7年で交換が必要です。最後のNASは15年と2番目に寿命の長い蓄電池ですが、爆発的な延焼を起こしてしまう場合があり、取り扱いが危険なので一般家庭には少々不向きな蓄電池であると言えるでしょう。一般家庭では、鉛蓄電池とリチウムイオン電池が人気なようです。
それなりに長い期間使うことはできますが、消費物なので、寿命がきたらきちんと交換するようにしましょう。また、蓄電池は充電する前にきちんと放電させておくと長持ちすると言われています。
蓄電池は名前の通り、電力を溜めておくための装置です。太陽光発電と同時に導入すれば、太陽光パネルにより発生した電力を無駄なく溜めておくことができるようになります。主なメリットは昼間ため込んだ電力を夜に使うことによって電気代を節約できるようになること・災害などで電気が通らない場合でも電気が使えること。
デメリットは非常に高額な買い物であることや設置面積が必要となること。愛知県では、富士サービス会社・株式会社Earth・スマートコントラクト株式会社などからお買い求めいただくことができます。パナソニックを始めとする大手の電化製品製造会社も取り扱っているので、気になった方は各会社に見積もりをお願いしてみてはいかがでしょうか。